公益社団法人宗像青年会議所

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2017年度スローガン

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はじめに

 「どんな状況でも勝ちを見出し前へ進め」私が、自衛官の時に教官から言われ続けた言葉である。私は今日に至るまで様々な選択を迫られ困難な状況でもあきらめずにこの言葉を想い出し我武者羅に前へ進んできた。そんな私が宗像JCの門を叩き、同志と共に明るい豊かな社会の実現に向かって行動を起こすことになった。
 様々な活動を行う中で、明るい豊かな社会とは何なのか私なりに模索した結果、見つけた答えが「道義を持った市民が創り出す社会」だ。道義を持った市民とは、人として正しい道を歩む市民、すなわち祖先を祀り、親孝行をし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じあい、そして自分の言動は慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や秩序を守ることはもちろんのこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕できる市民と私は考える。
 大東亜戦争の終わりを告げた玉音放送で、昭和天皇は臣民に対し健闘を称え、これから訪れる試練を乗り越えるように励まし、明治天皇より示された道義国家の建設をめざすように御詔勅賜れた。あまりに突然のことで、日本国民が茫然自失とする中、宗像の偉人であり、宗像JCの支援者であった出光佐三氏は、終戦から2日後、59歳の身でありながらあてのない社員の前で、「愚痴を止めよ、世界無比の三千年の歴史を見直せ、そして今から建設にかかれ」と言い放ち、一人も馘首せずに即座に、建設を始めた。出光氏の意志を受け継ぐ我々は、複雑化し真理を見失いそうになる現在の世界に対し、ここで道義の旗を掲げ、未来へ進もうではないか。

宗像JCの使命

 「宗像大社の御神徳を頂いている宗像人は特別に使命がある、それは真の日本人のあり方を身をもって示して世界の平和、福祉に貢献しなければならぬ使命である。そういう高い目標に向かって進みなさい」これは出光氏から宗像JC創立10周年の際に贈られた御祝辞である。
 当時より、様々な行政サービスや各種団体が何倍にも増え、より高い目標に向かって進まなければ宗像JCの存在意義が薄れてしまう時代となった。この状況は、国や地域にとってよいことであるし、宗像JCにとっても望むところである。JCの最終目的は、明るい豊かな社会を実現することである。JCは、様々出てくる課題に対し目標を達成するために市民の意識を変える方法を取る。この方法は、問題の抜本的解決を図る方法であり、限られたリソースの中で新たな課題に取り組める方法でもある。
 国から地方創生の道が示された今こそ、出光氏の言葉を胸に、我々は和の心を持って、より先を見据え、高い目標に向かって挑戦しなければならない。

市民意識変革の三計

一計、僅かな努力が未来を動かす 明るい豊かな社会を創造するためには、そこに住み暮らす人が明るい豊かな社会について家族や友人と語り合い、自分の考えを醸成し、未来を想い描き行動をしなければならない。こう聞けばなかなか難しいように聞こえるが、ほんの少しの努力で最大限の効果を発揮する方法がある。それは、選挙の投票だ。つまり、投票率を見れば明るい豊かな社会のために努力しているおおよその人数がわかるのではないだろうか。そう考え、現在の国政選挙や地方選挙の投票率をみると明るい豊かな社会のために努力している国民や市民は、約半分しかいないということになってしまう。
 宗像JCは、一刻も早くこの自分の住む国や地域でさえ無関心な国民や市民が約半分もいる状況を変える行動をしなければならない。

二計、国の姿を描く 憲法とは、国家権力から国民の自由と権利を守り、その負うべき義務と国の姿が示されたものだ。日本国憲法も1947年5月3日から施行され、2017年で70周年の節目を迎える。国会でも度々議論される憲法改正の話だが、憲法改正は、日本国憲法第96条に明記されているように変える方法はある。つまり、憲法の条文が改憲を認めているはずなのに改憲が善悪ということを議論すること自体が不自然と考える。70年前と現代では、新たな価値が生まれ当時の国民では想像もできないほどの価値観の変化が訪れているのは周知の事実だ。国民の価値観が変わるということは、国民が想う自由、権利、義務そして国の在り方も変化していると考えなければならない。つまり、政治家はこの変化を捉え己の信念に基づき、日本の未来を描き、伝えながらこの条文は守り、その他はこう変えると国民に問いかけ、国民は正しくその問いに答え、憲法の存在を確固たるものにするべきではないだろうか。
 私は、大日本帝国憲法から日本国憲法に変わった時を生きた世代、つまり過去を体験している世代がいる間に憲法について、国民は何を守り、何を変えないといけないのかを議論し結論を出すべきだと強く想う。70年の節目を絶好の機会と捉え宗像地域においても憲法について学び、考える機会を創り出したい

三計、サン・セバスチャンの奇跡を宗像地域に スペイン・バスク地方に人口18万人の宗像地域と環境の似た「美食世界一の街」として知られるサン・セバスチャンがある。この地にスペインで7軒しかないミシュラン3ツ星のうち3軒が存在する。かつては、高級保養地として知られたが、世界遺産などの観光資源も特になく観光客は低迷していた。そんな街がたった10年で変わった。街の料理人同士が、レシピや調理方法を教え合いそして「料理のオープンソース化」を実現したことで街全体のレベルが上がり、美食を売り出す街に変化したのだ。
 21世紀最大の産業はIT産業でも宇宙産業でもなく、「観光産業」と言われている。現在、日本は円安からくる空前の「インバウンド」ブーム。このチャンスを逃さず捉えることは大事だがこのブームもいつか終わる。サン・セバスチャンの例にもあるように、本当に大切なのはその地域に潜在化する魅力を顕在化し戦略的に売り出すことだ。宗像地域においても、行政をはじめ各種団体が試行錯誤を繰り返し、魅力を顕在化させる様々な活動を行っている。本年は、この難題に挑戦し、宗像JCならではの方法で、この宗像地域に一石を投じようではないか。

世界に誇れる宗像地域の未来

 我々の住む宗像地域は、天照大神と素戔男尊が行った誓約より生まれた三女神を祭る「宗像大社」、三韓征伐をなした神功皇后を主祭神として奉斎する「宮地嶽神社」、真言宗の開祖である弘法大師が、中国より帰朝され日本で最初に創建された寺院と伝えられている「鎮国寺」など世界に誇れる歴史・文化・伝統を有する自然豊かな地域である。 この地域において宗像JCは、2009年に創立35周年記念事業として市民の郷土愛を醸成するために市民参加型ミュージカル「むなかた三女神記」を企画制作し、多くの来場者のもと開催することができた。一度かぎりの公演のはずだったが、子どもから大人まで楽しめる、宗像の神話と史実が解かり易く描かれたシナリオと、とても市民参加型ミュージカルとは思えぬ完成度の高い舞台に、多くの市民や行政から再公演を望む声が寄せられた。その後2010年に発足した宗像市内の23団体で構成される「宗像・沖ノ島世界遺産市民の会」の主催事業に採択され、世界遺産啓発運動の核とも言えるイベントとなった。宗像JCは引き続きこのミュージカルの企画運営を担当し、これをきっかけに “「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群”の世界遺産登録活動を推し進め、世界に誇れるまちづくり、宗像人づくりをめざすことになった。
 これまでに8回の宗像ユリックス本公演を中心として延べ10000人以上の市民が目にするところとなり、2017年もこの事業を継続して行っていく。そして、いよいよ7月に世界遺産登録の結果が発表される予定だ。登録後が世界に誇れるまちづくり、宗像人づくりのスタート地点となる。
 「君の故郷はどこですか?と聞かれたら宗像ですと胸を張って答えたい」ミュージカルのセリフが胸に刺さる。世界に誇れる宗像地域を宗像人が手にした時、いったい何をしなければならないのか。我々が、率先して市民を巻き込んで、市民と共に宗像地域の未来を描こうではないか。

祖国を輝かせる人財育成

 選挙権の年齢を18歳以上に引き下げる改正法が成立し2016年に初の参議院選挙があった。総務省の発表では投票率は54.7%に対して18歳の投票率は51.17%、19歳の投票率は39.66%と合わせて45.45%となった。この結果について賛否はあるが、20代の投票率は33.37%(注1)を考えると若者世代の投票率アップに貢献したことと学校教育で学ぶ機会が多かった18歳の方が19歳に比べ投票率が高かったことが示された結果となった。投票率は、民主主義を守る上で大切な指標だが、一番大事なのは投票の質である。投票の質をよくするためには、国民の質を高めなければならない。近年の災害で見せた日本人の行動は、他国に称賛されるほど国民の質の高さを示したものだ。しかし、日本JCが2015年1月24日から1月31日まで建国に関する全国意識調査を全国10都市18歳以上の男女約1万人に行ったところ「日本が建国された日はいつか」 の問いに対し答えることができたのは19.3%だった。同様に国内在住の外国人に無作為抽出した各国の18歳以上の男女300人に「自国の建国・独立した日」を尋ねると、中国人100%、カナダ人97.7%、アメリカ人91.3%その他の外国人も日本人より遥かに高い正解率だった。分母が異なるため単純な比較はできないが、日本人の建国に対する意識の低さを示す結果となった。この結果は、建国日だけではなく建国の歴史についても知らないことを示している。自国の成り立ちを知らない国民は、果して質の高い国民と言えるだろうか。グローバリゼーションの波が押し寄せている現代において、自国のことも知らずに他国からくる価値だけを受け入れ続ければ、祖国が消え失せてしまうのは歴史の必然だ。
 そこで、我々は、国民の質を高めるために、未来を担う青少年に対し学校教育では教わらない学び、気づき、出会いがある少年会議所を開校すると共に各種事業を展開したい。

LOMに最大の貢献をもたらす活動

 宗像JCは、明るい豊かな社会の実現をめざして市民意識変革運動を展開している。この運動を拡げる最大の活動は会員拡大である。会員拡大で最も重要なことは、宗像JCが魅力的であることだ。つまり、会員拡大の手法を考える前に会員拡大をするためには、我々の日々の努力が必要であることを知らなければならない。また、会員拡大とは、他の活動と違い、いつでも機会さえあれば個人単位で行える活動であり、その効果はLOMに最大の貢献をもたらすことも忘れてはいけない。
 この本質を捉え会員間で宗像地域、宗像JCの未来のために何をしなければいけないのかを本気で語り合い、そこで出てきたアイデアを実行に移せば、会員拡大は自ずと成功すると信じる。会員拡大は、いつでも、誰でもできるLOMに最大の貢献をもたらす活動と知り行動を起こそうではないか。

宗像JCの原動力

 宗像JCの原動力は高い志と会員の絆である。この二つは先輩諸氏の弛まぬ努力と後輩に対する愛情が折り重なって今に継承されている。この二つがなくなると宗像JCの魅力は一気になくなってしまい存在意義すらなくなってしまうだろう。今を担う我々も先輩諸氏に習いこれらを堅持していかなければならない。
 そこで、本年度は、さらに高い志を持つための活動と会員の絆を深める例会を行い高馬力な組織創りをめざしたい。

強い影響を与える

 我々の運動は、社会に強い影響を与えなければならない。影響を与えるためには、運動の内容はいうまでもなく発信力が一番重要と考える。発信力については、今までの方法を繰り返し行っていては、さらなる拡がりは期待できない。常に新しい方法を試行錯誤し、明確な目標を定め、挑戦し続けなければならない。本年は、運動の発信ツールを制作し利用することで、今までにない新たな効果と価値を生み出したい。また、マーケティングの手法を取り入れデータを備蓄することで年数を重ねるほど、より戦略的な発信を行える環境を整えたい。
 いずれも、粘り強く取り組み宗像JCの新しい財産を増やし、強力な発信体制を築きたい。

宗像JCが選ぶ道

 組織において規律とは特定の目標を限られた時間と方法によって達成させるためのものである。つまり、規律を保つことは組織の能力を効率よく発揮している証であると共に失敗を抑制している証でもある。その逆の状態になると混乱と士気の低下などの組織が衰退する現象が現れる。宗像JCにとって定期的に規律の状態が試される場は、例会ではないだろうか。例会の運営は、責任者の裁量と役割を受け持つ者の自覚に任されている。任された者は、なんの拘りもなく行うか、表情、声質、指先まで拘って行うかで、内外に与える影響がどれほどあるのかを今一度考えてほしい。
 我々は、指導者を志す者だ。安易な道を選ばず、迷わず追求の道を選び、自己成長の糧にしなければならない。すべては、最高の成功を掴み取るために。

おわりに

 夢中で仕事をやっていた28歳の時、ある先輩の勧誘から、私は宗像JCに入会することになった。はじめの頃は、仕事しかできない自分にとってJCの運動や活動に魅力を感じることはなかった。今考えると本気で活動をしているメンバーの輝きがまぶしくて目を背けていたのかもしれない。そんな私だったが、期待をかけてくれる先輩や夢を語り合う仲間たちができ、いつの間にか、必ず仕事を軌道に乗せ、この宗像地域のために行動を起こしたいと願うようになった。そして、宗像JCの53年に渡る歴史から、出光氏と先輩諸氏の郷土を愛する底知れぬ情熱を知ることになり、宗像地域の歴史・文化・伝統があるのはそうした人々の想いがあったからだと実感が湧き、私の小さな願いは徐々に使命感へと変わった。
 どの地域にも言えることだが、今も昔も変わらず様々な変化が郷土に押し寄せては、その時の郷土を愛する若者たちが英知と勇気と情熱を振絞って、その変化に立ち向かい最善の形で変化を受け止めてきた。郷土が衰退する根本原因は無関心だ。無関心はすべての存在を打ち消してしまう。たとえ、郷土から離れて何もできない状態でも、郷土を想うことは誰でもできるはずだ。そうした個々の想いが集まって我々の愛する郷土が創られている。我々は、幸いなことに郷土を想うだけではなく、心強い同志と共に崇高な目的に向かって行動できる強くて優しい力を手にしている。
 今こそ、その力を思う存分に発揮し、個人の自立性と社会の公共性が生き生きと協和する道義ある宗像地域を創造しようではないか。

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